結論 : 葬儀社への寸志・心付けは要らない
結論から言うと公営斎場なら「寸志の類は一切ご遠慮ねがいます」的な掲示がされているだろうが、民間施設でも葬儀社でも寸志は一切必要ないし渡すべきではありません。
アメリカを筆頭にチップは所得税対象とする国々もありますが、日本にチップ習慣はありませんから、恐らくはチップを確定申告している人は殆どいないだろうが本来は確定申告が必要なはずです。
チップとは感じの良い対応をしてくれた感謝の意を表すものですが、最近は満足な対応をしなくてもチップを要求するようになっている気がするので、決して褒められた習慣ではないと思う。
旅館に行くと部屋付の仲居さんに「宜しくお願いします」と渡す印象がある寸志「自分達に良くしてくださいね」的な利己的発想が結果として悪影響をもたらしている事に気付くべきです
1日で寸志16万円
美容業の経営者当時2軒のホテルで婚礼美容を行っており、大安なら各々4件の結婚式もありました。結婚式当日は両家の控室に挨拶すると、最低でも1万円は渡されるので婚礼8件で16万円の寸志を頂くのが普通、頂いた寸志は各ホテルの店長に渡し必要に応じて使うよう指示してました。
ある時、親族の留袖着付をするスタッフを部屋の外から眺めていると態度が悪いので店長に確認、すると「多分、寸志を渡されなかったんだと思う」の言葉を聞いて驚き全員を集めて言いました。
「寸志は貰うな」と伝えるのは簡単だけど隠れて貰う人が出れば、スタッフ同士のトラブルになると判断。
そこで「寸志を出さないお客様に対して態度を変える人だと分ったら即時解雇、また頂いた寸志は全て出し、その場で店長が出勤した全員で均等に分ける。もし自分の分を出さない人がいたら即時解雇します」
事務所に戻って考えてみると、自分は「お金」に余り頓着が無いけど執着する人がいて当然、着付師への寸志は1,000~2,000円のはず、それでも毎回のように貰い続ければ貰って当然と思う人がいたり、態度が悪くなるのも頷けなくはないと理解しました。
蟻の穴から堤も崩れる
この経験は葬儀業界も同様だった事から、葬儀支援事業を始めた直後から活かせました。
自分の事を考えても貰うのが当たり前になったら、出さない相手に悪い態度を取るかもしれません。
その結果として、あんしんサポートの評判は下がりイメージが悪くなれば、結果として自分の首を絞め『蟻の穴から堤も崩れる』と成り得るのです。
対家族とのやり取りで面倒だったのは、断ると「一度出したものは引っ込められない」とか「貰って」「要らない」の押し問答、そこで一度出された家族にはこう言ってました。
「うちは頂く際の決まりがって、最低基準が帯の付いた札束、もしくは十文字に帯の掛かった札束なら喜んで貰うけど、それ以下は駄目なんです」すると家族は笑って寸志袋を引っ込めます。
ところが後で「リポビタンD」のような栄養剤を持って来るので「えーッ、もっと働けってか?」と言い、或いはケーキなど甘物を持って来ると「俺、糖尿病なんだけど・・・」結局、何を持ってきても基本受け取りません。
この習慣が当たり前になったら何の為に超低価格のプランを創り出しているのかって事になります。
この感覚は思ってる以上に大事
サラリーマン最後の会社は美容室・床屋への営業でしたが営業社員の中には「業務上横領罪」に該当する人を何人も見てきたが、馬鹿じゃないけど頭のいい人じゃないのが共通してます。
きっかけは些細な事なんだろうけど、慣れてくると誤魔化す金額も大きく成るのが人の常、葬儀業界でもあるだろう。可能性の筆頭は『布施の横領』かな、例えば相場50万円の布施を40万円で頼んであげると家族に伝え、僧侶には30万円で話しを付ければ10万円が小遣いとなります。
悪事はいつかバレますから「業務上横領罪」で訴えられたり、依頼した家族や宗教者の口から洩れたら会社が信用を無くすから解雇される事だってあるでしょう。
きっかけはわずか1,000~2,000円の事だったとしても、悪いことをしてる自覚も無くなり、高額な金額に慣れたりする事で自分の人生を棒に振る事もあるのだから、同じ利用者のためにも、担当者自身の為にも寸志のような慣習は無くすべきだと思います。

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