結果論だから学べない
偉人と呼ばれる人達の話しの中には必ずと言っていいほど出てくる話題があって、何度失敗をしても諦めなかったから成功に辿り着けたという内容です。
その通りだと思うし経験則からも正しいと思います。
有名な逸話としてホンダが開発したV8エンジンがあり、研究者達から不可能と言われたにも関わらず、本田宗一郎氏は必ず成功させる必要があると主張し続け最終的には成功させた話しです。
この手の話しを聞くと「よし、自分も諦めずに頑張ろう」と意を新たにされる方は多い、それが自然な思考だと思いますけど、結論を言うと現実は難しいと思う。
結論 : 諦めるという発想に成らないだけ
意思より強い流れ
これは一般論でなく、あくまで僕自身の経験と理解した上で読んでください。
ブログにも色々書いてる通り、偶然の小さな水路が幾重にも重なって強烈な流れの本流となり、辿り着いたのは葬儀屋の道、それだけは勘弁と家族目線の葬儀社紹介を目指すが自信を持って紹介できる葬儀社は無い。
理由は祖父母から教えられた商道とは真反対の騙す商法、驚いたのは「寺」も同様だった事から、自分で施行する決心をしたけど、問題は『一般の人達が葬儀屋では無いと思って貰える事』でしたから、どれだけ嫌ってたか分かるでしょう。
あんしんサポートの名称が決まり、登記申請後あえて「葬儀支援センター」を付けたが、国保から支給される葬祭費5万円で骨壺に納まれる葬儀屋は皆無だった事、それが可能になれば死後費用の心配をしながら生きる必要が無くなり、一石二鳥と第一目標としたのです。
第一目標達成までの3年間はそれだけに集中してた訳でなく、対象者を生活弱者に絞った事もあり、対象者目線で考えると複数の目標が次々に涌いたのも意識を分散するメリットがあったと思う。
生活弱者目線から湧いた目標
①「低料金の安置施設」
当時の公営住宅は5階までが大半でエレベーターはなく病院から自宅に戻るのは不可能
②「小さな式場」
結婚式の経験から葬式の縮小は必然、家族だけでも寂しくない小さな式場が必要
③「自社散骨場」
少子化による墓閉じは確実、費用を抑えられる散骨が主流になると判断
④「低料金の墓閉じ」が可能となるシステムの構築
⑤「火葬+散骨プラン」の設定
⑥「直葬の常識化」
直葬は葬式ではないと言われた時代、2030年までに直葬が市民権を得る必要がある
⑦「完全委託プラン設定」
独居老人750万時代を想定、可能な限り他人に迷惑を掛けないプランが必要
⑨「39万円家族葬プラン」
葬式=仏式のイメージがある事から読経・戒名も含め39万円の家族葬プラン設定
以上は2008年6月27日法人設立から年が明ける前に湧き出た目標です
失敗しても諦めないの発想すらない
説明し難いけど「失敗」という文字が頭に浮かんだ事も無ければ、諦めるという発想もなく、設立翌年には偶然から散骨場取得、すぐに「火葬+散骨プラン」を設定した事で、5万円プランの赤字を補填できるのです。
この辺りは「運」としか思えない。
当方で父親の葬式をされた方は僕の話しを聞き胡散臭いと思っていたが、葬式をすると本当だったと分ったそうで自分の感覚で嘘だと思った事が恥ずかしくなったそうです。
父親が残した遺産の中に使いものにならない山林もあり、事前相談の時に「いずれ散骨場が必要になる」と言った僕の言葉を思い出して無償貸与を申し出てくれたようです。
後日購入し10年掛けてあんしんサポートに名義変更した散骨場が無ければ、5万円火葬支援パックの完成は無かったのですから「偶然」「運」以外の言葉は見つかりません。
5万円火葬支援パックは新聞数社の記事だけでなく、NHKでの全国放送、講演会依頼の現実からしてもインパクトの強いものだったのでしょう。
ど素人の感覚だけで始まった「あんしんサポート葬儀支援センター」でしたが、会員数は毎月数十名と増え続け、依頼数も増えてきた事から美容業の社長との二足の草鞋は無理と判断しました。
美容業の限界を感じてた事もあり、今まで頑張ってくれた社員への恩返しも可能になると、法人閉鎖して全て無償提供すると決め、社長室のあった一番大きい賃貸物件から8か月後に撤退すると家主企業に伝えたところ、賃貸を続けて欲しいと半年間粘られるのです。
最終的には全改築費は家主負担、5年間賃貸すれば一切の負担無用の条件で2012年11月01日「あんしん館オープン」した月から食えるようになるのですから、この辺りも不思議というラッキーでした。
それまで食えませんから家賃を下げてくれたとはいえ、とても借り続けられる状態では無かったから断わり続けた半年にも関わらず「OK」した自分の判断基準は今以って理解できません。
あんしん館設置とは、葬儀屋が1軒増えたに過ぎませんので、突然食えるようになるとは到底思えません。しかし11月から食えるようになったのは不思議であり「強運」を感じざるを得ません。
大小問わず経緯は同じ?
我々のような小さな目標、世間に知られる大きな目標、いずれも経緯はさほど変わらず、諦めずに頑張った結果というより何事にも過程はあり、簡単にできるものはなく、簡単にできるとしたら価値のあるものではない、から難しくて当然と思ってチャレンジし続けただけです。
ただ他者に伝えようとすると「諦めなかったから」という表現になってるだけです。
幻想を描かず冷静になれ
最初の3年間、もし失敗しても続けるぞ!と思ってたとしたら続かなかったろう。
言葉で言うほど3年間は短くはないのです。
5万円火葬プランの完成は散骨場の取得という偶然があったからで実力や能力ではありません。
頭で解決できることばかりではありません。
この辺りは言葉で説明できませんので、あえて言うなら「運」でしょうか。
もしかしたら成功失敗や損得を考えず、没頭した先に運があるのかもしれません。
けど、それは大きなリスクを伴う賭けでしかありません。
だから今回の話題だけは勧める気はありませんし、勧められてできる事とは思えません。

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