各種手続の総合マニュアル
先日の依頼は病院で最後のお別れをした「完全委託プラン」、予約した時間通り火葬に入ると家族の待つ自宅到着が午前10時30分、できれば1時間30分後の正午までに終了したいと宣言してから様々な死後手続きについてのアドバイス開始。
参加者は配偶者と娘さん等の5人、通常は事前相談である程度の話しは済んでますが、今回は逝去2日前に家族の友人が来館しての入会、家族は病院に付ききりで最後のお別れをしてたので最初から話す必要があります。
事前相談でも一定理解まで2時間は掛かるのが普通、1時間半はやはり無理、完了したのは午後3時半で5時間掛かりました。
初顔合わせだった事もあり、あんしんサポートの主目的『残る家族の生活を守る事』が、実質的な意味を持たず体裁や、お飾り言葉だと思われるようで、その言葉が初めは実感として理解できないのも分った。
とはいえ毎回5時間を掛けてる訳にはいきませんので『残る家族の生活を守る』とはの具体的な事例を明示、続いてその実現には、何を、どうすべきかと、法律まで分かる参考書を作れば良いのでは?と思わせてくれた時間でした。
きっかけは老人達の言葉
あんしんサポート葬儀支援センターを開設する前から、終幕期を迎える老人達の本音や希望を知るため、多くの老人が集まる場所に出向いては雑談、すると必ず出てくる言葉が「いくらあれば死ねるかね?」続いて「100万円あれば何とかなる?」でした。
活動開始後、初めて新聞記事で取り上げられたタイトルは「相場の4割価格」、当時は200名程度の葬式は100万円弱でしたから、一般の平均は250万円位と分ります。
葬式代は「葬儀社」「菩提寺」そして「納骨時」と別々に払うので何処までの費用を言ってるか明確ではありませんが、寺布施は別として、葬儀屋への支払いは100万円で何とかならないかね?という意味なのだろう。
葬式後の生活まで考えられないようで、喧しい親戚から何か言われたくないが先行、あとの生活は何とかなるだろうと考えてる老人も多かったですけど、この話しをする老人達は比較的裕福な人達で、100万円も掛かるの?と目で訴えてる人も多かったです。
火葬に入ってからの初顔合わせは滅多にありませんので、私の話しを始めて聞く家族がどんな反応をするのか興味もあったので、具体例を挙げて話しを進めてみました。
・逝去した夫の年金が月額15万円(国民年金7万円+厚生年金8万円)
・専業主婦である妻の年金が月額5万円(国民年金のみ)
・夫婦で受け取る年金の月額は20万円です
・預貯金は500万円あり全て妻が使える状況
・賃貸だったので2LDKで家賃6万円と安めで想定します
・上記の例なら生活費は13万円(内電気水道光熱1万円)
・逝去後に妻に支給されるの年金は11万円
詳細はカット、(8-0)×0.75+5=11万円(内遺族年金は6万円)
・そこで家賃15,000円市営住宅に転居する
・独居は狭くて良いので電気水道光熱は5千円で済む
・11万円-家賃1.5万円なら生活費は9万円(毎月4万円足らない)
・貯金500万円÷4万円=125か月(10年と5カ月分)
生活水準を下げるのは容易ではありませんので、家賃を下げる事で使える生活費枠を増やしつつ、夫婦で蓄えた500万円で補填すると10年と5カ月は、今まで通りの生活で過ごせる試算になります。
今回の試算は高齢化で必ず増える医療費・認知症を発症した場合の施設費は試算しておりませんので、現実はもっと厳しくなる可能性は誰でも分かると思います。
これが『残る家族の生活を守る』という考え方の一例です。
実際は個々の条件を加味した上で、最善と思われる具体策をアドバイスしてるので、まずはアドバイスに必要な家族の諸条件を1つひとつ確認させて貰い、配偶者、家族の順に最善と思われる具体策例に頭の中で仕上げたものを無料でアドバイスしてます。
葬儀屋と思われるのだけは「嫌」
何度も書いているのでブログを読んで頂いてる方なら分かるけど、私があんしんサポートを設立したのは、葬儀支援がしたいからではありません。
父親逝去の偶然から始まり、今思えば引き鉄は千明が私の事務所に連れて来られた事、そこからの流れは私の意思は無視された急流で、落ち着いて考える間もなく、気づけば大嫌いな葬儀屋の仕事をするしかない所に座礁するのは明白でした。
それだけは避けたいと強引に舵を切って上陸したのが、葬儀屋とは対岸に位置する道すら無い葬儀支援という蜃気楼と思われてる孤島だったのです。
それでも葬儀屋の道を歩く気は全く無かったのは、先人がいないとは常識、習慣、拘束は無いって事だから自由に葬儀支援という新たな道を創れるとも感じました。
そこまで葬儀屋を嫌う理由は1つ、尊敬する祖父母の教えと正反対な事をしてるのが葬儀屋の実態だから、跡取りとして5才から受けた商道の英才教育は52才になっても身体に染みついていたようです。
商人に大事なのは「お金」じゃない『信用』と『思いやり』だよ
商人であれ、サラリーマンであれ、一番大事なのは「あなたの信用」であり、自分より弱い人、困ってる人への「思いやり」を忘れてはいけない。
なんて言えば良いかなぁ、祖父母だけには堂々と胸を張れる自分で居続けたい、自分の原点を曲げてまで進む気はない、ってゆーか、傷心の家族に親切な人を演じながら近づき、傷口に塩を塗り込むような商売は許せなかった。
だから葬儀支援センターとしてたちあがった「あんしんサポート」が進むべき道はいつもハッキリ見えてたし、迷うこともありませんでした。
無我夢中で走ったけど、気づけば365日24時間、無休、超薄給でも嫌に成らず生き甲斐さえ湧いてる自分がいたから、取っ掛かりは葬儀屋嫌い一心だったのに、いつの間にか本当の意味での葬儀支援が身に付いてたんだと思う。
そうでなければ「宗教を学び」「死体を学び」「弱者心理を学び」「必要な法律を学び」ホームページ・パンフレット・封筒に至るまで全て自分が行い、赤字になれば補填事業を生み出しも貫き続けるなど自分の事ながら普通じゃないと感じます。
もっと言えば「菩提寺の葬式は受けない」「寺墓への納骨は受けない」「前橋市の樹木葬利用は受けない」など、自ら依頼数を減らしても貫ているのは理念が建前でなく、いつの間にか本心だからだと思う。
マニュアル造りは不可能だけど、会員さんなら「老夫婦だけ世帯」のように個々の条件で最善と思われるアドバイスもできるし、古くからの会員さんなら、事前連絡を貰えば、様々なアドバイスも可能です。
でも実際に困る人は全国にいますから、直接アドバイスは難しいけど、その取っ掛かりになるのは最初に聞く諸条件ですから、自分の条件を当てはめれば回答の入り口に立てるので、そんな参考書っぽい何かが作れたらと思っています。

コメント