8. 毎日入れ替えるドライアイス、なぜ入れ替える!?

葬儀支援を始める前から、ずっと気になってたのがこれです。祖父母や母親、姉の葬式で布団や棺に安置してありますが、毎日葬儀屋さんが来て「ドライアイス入れ替えますね」と言ってました。不思議なのは足らないから足しますとか、無いから入れますなら理解できます。しかし「入れ替えますね」なんです。ドライアイスは小さくなってもドライアイスで、氷に変化する訳ではありません。数日間、毎日入れ替えるドライアイスの塊りは小さくなっておらず、半分はあるだろう――、と思われるのに入れ替える!?

喪主達は「あ、お願いします」と言うので黙っていましたが、どう考えても変でしょ!? この感覚は葬儀支援に活かされています。遺体用の冷蔵庫に入れる場合は別として、ドライアイスは腐敗し易い腹部と下腹部の凍結を主目的とし、次に気管、食道の凍結、更に季節や室温によっては脳の腐敗防止で頭部下に配置する場合もありますが、48時間以内なら1度で充分、季節により72時間でも足りる事も多いです。

理由は火葬時間の短縮を考慮し解凍すべきだからです。ちなみに完全凍結(内臓まで)したら解凍には24時間近く掛かる季節や室温もあります。ところで毎日入れ替える葬儀屋さんの遺体管理は完璧かと言うと、そうではありません。毎日入れ替えてるのに故人の顔が黒ずんでた話しは、家族親族から何度も聞かされています。安置当初から頭部冷却がしっかり成され、状況により早い段階での死化粧を施していたら、顔が黒ずんだと家族が感じたり思ったりすることは無かったでしょう。

皆さんは葬儀屋はプロだから何でも知ってると思うでしょう。僕もそう思っていましたが、実際はさほど正確な知識は持っていません。多分、先輩から教えられた通りのことをしているのだと思います。普通は教えられた事に疑問を感じれば、調べたり、聞いたりして改善させるものですが、疑問にさえ思わない人達が多い――、これが葬儀屋の現実です。

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