公営団地5階から深夜に階段で降ろした故人

あんしんサポート設立から3年目、5万円火葬支援パックは完成しましたが、まだ、あんしん館はなく安置は自宅が基本だった頃、早朝キリスト教系の信仰を持つ奥さんが自宅で亡くなったとの連絡が入りました。その頃は非会員さんも普通に受けてましたから、聞いた住所に自宅に伺うと、そこは公営住宅、近くで電話すると自宅は5階でエレベーターはありませんでした。

大多数は病院か施設での逝去でしたが、自宅で逝去する人もいれば、自宅で終幕を迎えたい人もいる訳で、当然、4階、5階建て公営住宅に住む人達もいると改めて実感させられました。まだ遺体を預かれる施設がありませんから、安置所のある葬儀屋に借りるか、斎場の冷蔵庫に入れるかしかありません。民間当時施設を借りると2日間で5万円~7万円、斎場冷蔵庫は友引以外の業務時間帯しか受けず、事前に市役所への死亡届が必要、どうしたものかと迷っていると、人が動いてる時間帯に1階まで降ろすと人目につくし、できれば人目の無い時間帯にとの希望、そうなると斎場冷蔵庫は難しく、民間施設での安置は国保からの葬祭費だけで可能な5万円火葬支援パックを利用しても、安置施設料を加えると10万円と倍額になるので、こんな提案をしました。

「夜中から明け方なら人はいないですから、夜中の午前3時頃に棺を積んで来ます。我々とご主人の3人で搬送用のシートに包んで階段で卸し納棺して霊柩車に乗せましょう。火葬は朝一番を抑えますから、数時間は霊柩車の中で保管することになりますけど、これからドライアイスを当てるので、明日午前3時まではゆっくり最後のお別れをしてください」

ご主人と娘さん達はゆっくりお別れが出来ると喜んでくれました。今は搬送せず、本日中に全ての手続きを済ませ、明日午前2時前に起きて搬送すれば追加料金は一切掛かりませんし、朝一番の火葬なら11時頃に斎場を出られますから、そのまま一緒に散骨に行けます。

公営住宅に住む人達は間違いなく会員対象ですから、このケースはこれかも起こるし、病院、施設での逝去ならエレベーターの無い5階の自宅には帰れず、葬儀屋の安置施設を利用したら倍額になると分り、安価な安置所はすぐにでも必要と教えられました。

また出来れば人目に触れたくない家族のほうが多いですから、高層の公営住宅で手卸しの場合は、今でも夜中に出来るだけ静かに運び出すことが多いです。公営住宅での生活は我々が思ってるより大変で喧しい住人もいるのが現実のようです。

僕も20年ほど県営住宅に住んでましたが、幸い面倒な人もなく、葬式も経験しませんでしたけど、家族の死がきっかけで近所と揉めるのは避けてあげたいし、抑えられる費用は抑えてあげたい。

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