第九話 散骨場の取得

NPO法人設立の翌年、2009年9月千明の叔父さん(従弟の父親)の具合が良くないと、従弟が葬式相談にきました。あんしんサポートは専用事務所もなく、式場も安置室もありませんので、僕の事務所に来て貰いました。

千明の従弟という事もあり初めから本音で話しましたが、葬儀社勤務経験はゼロの為、話す内容は葬儀屋さん違い家族の目線に近いものだったでしょう。一通りの話しを聞くと入会手続きを済ませ帰りました。葬式後に当時の心境を語ってくれましたが『思ってた通り葬儀屋は胡散臭い、話しだけ聞いてると凄く良い人達に聞こえるけど、何処の葬儀屋もそうであるように絶対に違う』と思ったようで不信感のほうが強かったそうです。

この葬式の内容は『14年間の実践記』バナークリックで飛んだページの「強く心に残ったお葬式他」に記載するつもりですので、書き終えたら読んでみてください。

相談から、わずか1か月足らずでの葬式となりましたが葬式の数日後、事務所にきてれた彼は、
「自分が相談に来た時、いつか散骨場が必要になると言ってましたよね」
「ん? あぁー確かに話しの流れで言いましたね。でも墓はあるから散骨は必要ないでしょ?」
「そうですけど、親父名義の山の一部がいくつかあるので、良かったら使って貰うと思って――」
「散骨場は間違いなく必要になるはずですが、今は余裕が無いので余裕が出来たらお願いします」
「あー、そうじゃなくて、無料で使って貰おうと思って――、」
「えっ? 無料? なぜですか?」
「恥ずかしいけど、初めて来たとき聞いた話は、胡散臭いし嘘だと思ってたんですよ」
「ところが親父の葬式で2人を見てたら本当だと分り、疑った自分が恥ずかしくなりました」
「親父が残した山ですけど使い道もないし、武井さんなら有効活用してくれると思ったんです」
「それと1時間も掛る法務局にも一緒に行って貰ったし、お願いばかりで心苦しいんですよ」
「だから費用は要りません。是非困ってる人の役に立ててください」

予想外も予想外、頭の片隅にも無かった事でしたから、少し戸惑いもありましたが、折角の申し出ですから、後日散骨場として使えるか確認させて貰うことにしました。

途中のコンビニで待ち合わせ、現地に案内して貰うと車を降りて3分も歩けば到着するほど近いけど、狭い山道を20mほど歩くので民家から見えないので都合がいい。11月だったから紅葉も綺麗だし、下は落葉樹でフカフカ、昔は畑として使ってた時期もあるらしく、400坪ほどの山林はポッカリ空いて空が見えるし日が当たる場所でした。法人設立の翌年11月には突然散骨場所有、初めての散骨は2010年4月13日でした。その後、散骨数を増えた事でいつまでも無償で借りるのは心苦しくなり、買い取って名実ともに自社散骨場として利用させて貰ってます。

『散骨の知識』
・まず前提として散骨は行政が認めたものではありません
・散骨は「墓地、埋葬等に関する法律」の適用外の為、2020年現在法的な縛りがありません
・法務省刑事局は「葬送を目的とし節度を持って行う限り、死体遺棄には当たらない」との見解
・厚生省も「墓埋法は散骨を規制するものではない」との見解
・よって墓から出した遺骨の散骨は改葬には当たりません(行政の改葬許可は要りません)
 「改葬」とは墓から墓へ遺骨を移転させること
・なら何処に撒いても良いかと言えば、結論から言えば駄目でしょう。その理由は――、
・海洋散骨は場所により風評問題があり、生活権の侵害で民事告訴もあり得る
・自宅の庭に撒いても上から土を掛ければ埋葬法に触れる為できず、近所の人達は嫌な思いをする
・また「節度を持って行う」の基準が明確でない為、散骨が増えれば法的な対立が生じるでしょう

とはいえ、超少子化時代の遺骨対策を考えると、散骨は理に叶った方法ですから、散骨に携わる業者の倫理観の問題となるでしょう。あんしんサポートでは以下の設定です。

① 散骨場は現地の人にとって良い印象ではない為、場所についての公表はしておりません
② 散骨は代行のみとし、家族が現地に行く事はありません(地域住民への配慮)
  ・また日本人は線香を供える習慣があり、山火事の恐れもある為の配慮でもある
③ 但し、手を合わせる場所が欲しい人の為に、一部遺骨を専用永代供養墓納骨も可能です
  ・永代供養墓は太田市の寺に建立してあります
  ・墓参自由、年会費1家族毎2,000円のみ(遺骨数は関係なし)他は一切掛かりません
  ・納骨は最長33回忌まで可能、33回忌を過ぎた遺骨は全て散骨します(無料)
  ・一部粉骨は専用容器に入れ納骨の為、転居などの際は転居先に持参できます
  ・また年老いた人は、いつか墓参りに行けなくなりますので自宅で手元供養もできます
④ 焼骨は専用機械にて飲み薬状の粉骨にして代行散骨します
⑤ 2020年現在、国内では無二の対処方法、自分達の代だけ利用できる画期的な墓と言えます

散骨、墓閉じで分らない事があったらメールでご相談ください

タイトルとURLをコピーしました