第十四話 墓閉じ、墓誌彫り、納骨

その頃、時たま同窓会があり、40数年ぶりで逢った幼馴染が石のデザイン屋? と聞いた事のない仕事をしており、低料金で引き受けてくれるとの事で石屋を変更、建墓、墓閉じ、納骨、墓誌彫り、さらに当方の永代供養墓建立と全てお願いしました。

初めは問題ありませんでしたが、幼馴染は金銭感覚がルーズなようで、うちは施行完了と同時に支払うのに、仕事をさせる石屋さんに「NPOだから儲けが少なくて、まだ支払って貰えない」と言い続けてたようです。他市の寺の墓閉じで全て前金で支払ったのに、寺から「墓閉じが終わってないけどいつになる」との連絡、その旨を彼に伝えると「分かった」と言うのですが、寺から何度も電話がくる始末、これでは信用問題に関わると以前依頼してた石屋さんに依頼して墓閉じを完了しましたが、結局50万円以上の赤字を被ることになり、幼馴染も顔を出さなくなりました。

石屋を探す必要があると思ってた時、ある石屋さんが親の葬式依頼で来ましたが、連れて来たのが幼馴染が依頼してた石屋さんだった事でルーズさが分かったわけです。葬式が終わった時、その石屋さんから、
「代表、うちにも仕事をくださいよ」
「うん、構わないけど、うちは支援センターだから料金安いよ」
「その点は幼馴染から聞いてますから大丈夫です」
考えてみれば、この数年間依頼した墓建立、墓閉じ、納骨、墓誌彫りの全てをしてきた人ですから、仕事の質は分かってますし、幼馴染が抜いてたマージン分は増える事になります。それ以降の仕事は全てその人に依頼して現在の至ります。

そのお蔭で安い石屋さんでも、うちの倍額、高い所は10倍もの差が出ます。それでもしっかりした仕事をしてくれてます。石屋さんから見ると、ひとつ、ひとつからの利益は小さいですが、普通の葬儀屋より件数が多く墓閉じだけでも毎月ある安定感は大きいのでしょう。また支払いについては、今まで通り施行終了と同時に支払いですから売掛金が残らないのも安心なようです。

今回の石屋さんも含め、あんしんサポートはとにかく『人に恵まれてます』14年間であらゆる支援事業を新設してきましたが、そこに必要な人との出会い、又は反面教師、いずれかの出会いは必ずあります。

人の死後に必要な事は、遺品整理を除き全て自社で可能なのは全国的にも珍しいはずです。大多数は紹介ならできる程度です。単なる紹介でないから低料金を可能にし、残る家族の生活を守る一端を担えるわけです。但し遺品整理については、何件か引き受けましたが、料金を下げるには自分も動くしかありません。高校生や大学生のアルバイトを使って行ったりもしましたが、自分達の身体が持ちません・・・そこで専門業者を使ってもみましたが、胡散臭過ぎて信用問題に関わると遺品整理だけはしておりません。

話しのついでに言うと、遺品整理を依頼する前に必ず『徹底した家探し(やさがし)する』これだけは忘れないでください。封筒に入った100万円が出てきたり、予想外の貴金属が見つかったり、数万円の発見ならよくある事です。自分達でしっかり家探しをしてから依頼しましょう。へそくりや、現金があっても、見つけた業者(担当者)さんが黙ってれば永久に分かりません。勿論、全ての業者が信用できない訳ではありませんし、きっちり仕事をする業者のほうが多いはずですが、転ばぬ先の杖です――、

タイトルとURLをコピーしました